車のナンバーから持ち主を調べる際の注意点
車両のナンバープレートの数字から登録されている使用者を調べて欲しいという依頼が時々あるものの、一つ注意していただきたい点があります。
依頼内容の殆どが浮気調査に関するものですが、例えば奥様が見知らぬ車に乗った、というシチュエーションを見てしまった場合、それは浮気ではない場合が多々あります。
都会では少数ですが、郊外や地方では主に車での移動が大半になりますよね。特に公共交通機関の発達していない地域では一人ひとりが車を所有していて通勤やレジャーに使われています。
探偵を長い事やっている人なら分かると思うのですが、妻の浮気調査を依頼されたものの結果は浮気ではなくてデリヘルだったことはありませんか?
自宅から尾行し、ターミナル駅まで来たらロータリーに車が止まっていて、後部座席に座った。このシチュエーションはデリヘルのアルバイトをしているケースが数回ありました。
この後はホテルへ送迎されるのですが、この車のナンバーから使用者を調べてもしょうがありません。使用者からお店の特定も難しいでしょう。
なぜこのような記事を書いたかというと、最近同様の問い合わせがあり気が付いたのですが、そもそもが車に乗って去っていったという部分しか見ていないので浮気の証拠となるような物証がないということなのです。
基本的にデリヘルの場合、キャストと呼ばれる女性は後部座席に座るのが当たり前です。車は古ぼけたものが多く、レクサスなどはありません。マイカーを所有していて空いた時間でアルバイトをしている運転手さんが大半です。
ですからあなたの妻が後部座席に座った時はデリヘルの送迎である可能性も秘めていることになります。
地方の場合は無料で停められる公園や公共施設がありますからそこで運転手と待ち合わせして送迎してもらったり、大きな駅前で待ち合わせしているシーンをよく見かけますが、必ず「後部座席」ですね。
都内では駅からホテルが近いので、キャストが駅前でお客さんと待ち合わせとか色々ありますが、地方は基本的に送迎だと思います。ドライバーさんの採用広告もいつも出ているのでアルバイト感覚で出来るのが分かると思います。
ご自身で尾行し、浮気かな?と思っても実は、、、という事がありますので慎重に依頼してくださいね。
平成2年から都内の探偵事務所で従事。平成19年に東京調査サービスとして開業。平成26年に他社と併合の為届出廃止。現在再開に向けて調査員として従事しながら準備を進めている。愛用のカメラはNIKON