どのキャリア(会社)なのかを調べるのはあまり意味がありません
いきなり結論から入りましたが、現在ネット上に複数ある「携帯電話のキャリア検索」で相手が利用している回線キャリアが判明するのは確かです。
国内には四大キャリアと呼ばれる携帯電話会社がありまして、端末の販売から回線を維持するアンテナの設置といったインフラ整備を行っているのがNTTドコモ・KDDI系のau・ソフトバンク・楽天モバイルとなっています。
携帯電話のキャリア検索というのは総務省が各会社に割り当てた電話番号を基にデータベースを作成しているのが現状です。
ですが、現在はナンバーポータビリティー制度というものがありまして、旧来のキャリア検索が無意味なものになっていると思われます。ナンバーポータビリティ制度というのは、今まで大切に使ってきた電話番号を変えずに四大キャリアとその他の会社に契約を変えることが可能なシステムです。
例えば20年間NTTドコモを使ってきたが、もっと安い会社に乗り換える場合、原則無料で行えるという政策のひとつです。
巷にあふれている携帯電話番号キャリア検索のサイトはそこまで把握できないので、旧来のままということになります。私の周りでもナンバーポータビリティ制度を活用してドコモからソフトバンク~楽天モバイルへと変更したひともいます。
また、四大キャリア以外でも携帯電話は使えるので、格安スマホとか、格安SIMに流れたり、二台持ちしている人も多くなってきました。
格安SIM、格安スマホとは
いわゆる四大キャリアがセカンドブランドとしているものと、四大キャリアの回線を借りて、その回線を安く一般消費者に卸している会社があります。
サブブランドというのはNTTドコモでいうと「ahamo」(アハモ)がそうですね。手厚いサポートは無いけど安くお使いできますよ。という商品です。
それよりももっと安いのが格安SIMです。NTT系でいうとOCNが月額550円~や日本通信さんがもっとお安い価格で勝負しています。データ通信のみのプランと、通話も可能なプランがありますが、現在はライン(LINE)電話を使う事も多いので、二台目の端末はデータ通信のみという人もいるのではないでしょうか。
格安SIM会社は四大キャリアから回線を借りているので、インフラの整備にお金がかかりません。ですから安く提供できるのですが、データ通信に関しては多少遅いかな?程度の事はありますし、料金はカード払いのみという会社もあって、徹底的にコストカットしています。
不景気という背景があり、格安SIMに流れている人が急増。携帯電話を契約している人で現在10パーセント以上のシェアがあるとされています。特にデジタルネイティブ世代で乗り換えが多くなっているようです。
少しややこしいですが、、、
格安SIMの会社はドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線とあって、同じ格安SIM会社でもドコモとauがある場合があります。IIJmio(インターネットイニシアティブジャパン)さんの場合、ドコモ回線とau回線と選べるようになっています。
これは各社によって変わりますので、その辺も混乱する要因になっています。
回線自体は四大キャリアのまま
格安SIMといっても回線を維持するインフラまでは行っていないので、回線自体は四大キャリアのままです。
相手に電話をかける時にコール音の前に音が鳴っていることに気が付きますでしょうか?
NTTドコモ
NTTドコモはなにも音がせずにコール音が聞こえてくるはずです。ですからドコモ回線を利用している格安SIMの会社についても同様です。
KDDI系au
KDDI系auは呼出音の前にプップップップッという識別音が聞こえるはずです。ですのでKDDI系au回線を利用している格安SIMのマイネオさんなども同様の仕様になります。
ソフトバンク
ソフトバンクさんはプププップププッという識別音が聞こえているはずです。やはりソフトバンク系の格安SIMはこの識別音がするでしょう。ワイモバイルさんやLINEMO(ラインモ)さんも同様の識別音がするでしょう。
楽天モバイル
楽天モバイルさんは独特な音楽のような鐘のようなシャラララ~ン的な音がなります。知り合いが楽天モバイルなので間違いありません。
格安SIM会社は50近くある
携帯電話は四大キャリアだけではないことはお分かりになりましたでしょうか。
格安SIM業者は現在50社ほど存在していると言われています。シェア率ではIIJMIOやマイネオ、ビックカメラ系列がMVNOと言われている仮想移動体通信事業者になります。反対にNTTドコモさんとかは移動体通信事業者といいます。
まぁ、難しくなるので四大キャリア、格安SIMと分けていればよいのではないでしょうか。
携帯電話キャリア検索を否定している訳ではありません。ですが、その結果が本当にそうだと決めつけるのは危険だという事です。
平成2年から都内の探偵事務所で従事。平成19年に東京調査サービスとして開業。平成26年に他社と併合の為届出廃止。現在再開に向けて調査員として従事しながら準備を進めている。愛用のカメラはNIKON