探偵社選びに正解は無いのか?
先日、紹介でとある探偵事務所に浮気調査を依頼をしたところ、色々と意見の食い違いなどがあり、調査を二日で止めてしまったという依頼人に話を聞いた。
当初、他の探偵事務所に相談に行き対応も良かったそうだが、信頼ある人物からの紹介もあってその探偵社へ行ったそうだ。
担当者からの説明を聞いているうちに違和感を感じたらしいのだが、結局は紹介先の探偵社に依頼。違和感とは依頼人の説明もあまり聞かず、関係のない自分の身内の話などをしていたそう、、、
調査は郊外の住宅街で夫の浮気調査
まだ15時ころなのに、部屋の灯りが点いていないという連絡があったそうだ。確かに日中でも明かりをつけなければ暗い部屋もあるだろう。しかし、今時期だと18時を回らないとハッキリと部屋の灯りが点いている、点いていないというのは判断が難しいのではないか?
失礼ながら調査の素人でもある依頼人がそう考えるのだから、当初抱いていた違和感は間違いなかったのだろう。
他には本来17時から調査を開始して欲しいという連絡をしたにもかかわらず、15時からはじめていた、調査料金の説明についていい加減な部分があった、という理由で二日で終了してしまったとの事。
今後は他社に続きをお願いするという話だった。
私は探偵は知人の紹介が一番だ、と考えていたが今回はそうではなかった。紹介してくれた知人とその探偵の間に信頼関係があったのか?分からないが、親密度なども関係してくるだろう。
依頼人の素性はハッキリと分からないが、見た感じどちらかというと裕福な家庭の人物に見えたし、今回の件もただ単に文句をいうわけでもなく汚い言葉を使うことも無かった。
探偵社は数件回ってみるのが吉か?
探偵社選びは紹介が一番だと思っていたが、人間同士なので会う合わないがあったのかもしれない。
そうなると、紹介された探偵を含み最低三件くらいは回ってみたほうが良いのかもしれない。
一つは「大手」と自称していて広告料の多いところ。
二つ目は相談に行きやすい近場の探偵社。
三つめは紹介。
といった具合だろうか。紹介なんてあるわけないと思っている人は業界団体である東京調査業協同組合や日本調査業協会に連絡してみるのも一つの手立てかもしれない。団体の看板を背負ってて下手なことはしないだろうし、ダメなら協会に責任を取ってもらえばよいし、最初からその約束で紹介してもらえばよい。
基本的にはお金のある人向けの仕事
いまはインターネットでバンバン広告を打っているし、メディアに露出している探偵もあってなんとなく身近に感じている向きもあるが、調査料金は高いので企業や裕福なご家庭からの依頼が多いのが探偵という職業だ。
お金をかけてでも、、、という依頼人もいるし、ちょっとお遊びでという人もいる。
なけなしの金で雇うようなものではないと感じている。
予算をかければかけるほど満足する調査結果が得られるし、逆であれば粗末な報告になる。これはどの職業でも一緒で、駅前の立ち食いソバと都心のフレンチでは店の構えからサービスなど大きく変わって当たり前のことである。
経費倒れになってないか
人にお金を貸したが連絡が取れなくなった、、、こういう相談が多いが、探偵に頼むとなると経費倒れになってしまうのではないか?
ほんの数十万円を取り返すために探偵に依頼するのはナンセンスで、貸す前に考えなければならない事。
人にお金を渡したらあげたものだと思わないとだめですよ。そもそも人に迷惑をかけているのだから、大切な存在だったら金を貸してくれとは言わないはずです。
ただ、ちょっと自販機で缶コーヒーを奢るとか、そういった場合は別ですけどね。
ほぼほぼ一人一社
探偵社ってそんなに大きいところはなく、ほとんどが一人一社。社団法人が一社で興すことができるのと一緒です。
抱えている調査員なんか本当はいなくて、下請けの調査員を仕事がある時だけ時給制で使っているのが現状。
大手と呼ばれているところも下請けを使っていますね。その下請けを社員登録しておけば、社員しか使っていないということも大っぴらに宣伝できるのです。
紹介というよりも探偵を直接知っているというのが安全なのかも
人の紹介って時としてよくない例が今回のことなのかもしれません。本当は探偵を直接知っている、というのが一番。
私の場合は無駄な調査だなと思えば止めるように説得しますし、自分で簡単に調べられることも多いからです。
探偵にやってもらわないと駄目なことってあまりなくて、ご自身で動けば何とかなる調査もあるんです。
こういった事を話してくれる善良な(笑)探偵を見つけれれば一番なのかもしれません。
平成2年から都内の探偵事務所で従事。平成19年に東京調査サービスとして開業。平成26年に他社と併合の為届出廃止。現在再開に向けて調査員として従事しながら準備を進めている。愛用のカメラはNIKON