探偵業はwebsiteの良し悪しで左右される

表題の通り、検索上位に表示できれば生きていける

ネットが業界をダメにした

ネットだけ頑張れば売り上げにつながる

こういった言葉を幾度となく聞いてきました。

嘆かわしい事ですが紛れもない事実です。

探偵、つまり調査員としての経験が全くなくても事務所のwebsiteが検索上位に表示さえすれば、それだけで相談の電話やメールが届き、契約に結び付けることが容易になります。

実際の調査は下請けに任せればよいので、経営側はwebsiteの内容や検索順位などを気にしていれば良いのです。

実際に今現在(令和3年4月)の検索順位を見てみると経験年数が長くなさそうな探偵事務所が出てきます。勿論40年50年と営業してきた老舗的な探偵事務所も出てきますが、有料広告に頼っている部分も多く見受けられます。

初めて探偵事務所に依頼する人に多いのが「たくさんあってどこに頼めばいいか分からない」という話をよく聞きます。実際に私も依頼人からそう言われたこともあります。

確かに都内だけでも多くの探偵事務所が犇めき合っています。昨年、令和2年現在では900を超える個人や会社が探偵業の届出を東京都公安委員会に提出しています。

コロナ禍にあり、廃業していく業者も多くなってきているようですが、大幅に数を減らすことはないでしょう。

その中でどこに相談すればよいか?という話になりますが、自宅から向かいやすい、勤務先から行きやすいといった理由の人もいますが、検索順位が上だったからという理由もあり、同じ探偵事務所が都内の数カ所に届出を出しているところも確認できます。

しかし、それほど多くのオフィスを構えることは経営的にも非常に難しい判断が必要とされるので、貸しデスクやシェアオフィスなどで届出を行っているケースも非常に多いです。

立地も非常に有利な事であることは間違いないですが、立地さえ良ければ依頼が舞い込むといったことはありません。今の時代はやはりネット戦略が有効になってきます。

そういった業界の動向を察知しているのか、大手SEO会社も様々なアプローチで探偵社と連携を取ろうと策を練っています。

ちょっと不可解な比較サイトがそれにあたります。

実際に依頼してみないと分かるわけがないことが取材もせずに掲載されているのです。

ですが、それを頼りに探偵事務所も比較サイトに乗っかる形で掲載を希望し、順位をお金で解決しているのが現状です。

検索エンジンを運営している会社では「有料リンク」を嫌う傾向にあると言われておりますが、アルゴリズムだけではそこまでの事は検知できないのでしょう。

検索順位が高いところに仕事が舞い込むのは企業努力の賜物ですので否定はしませんが、比較サイトの内容は今一度客観的な立場からお考えください。

探偵業というのは口コミが出にくい業界です。

依頼したことを人に言う人はほとんど居ません。

探偵業も依頼人も口が堅いのです。